【卓球ラケット】 ラバーとの組み合わせや相性について詳しく解説

卓球知識

今回は卓球ラケットとラバーの組み合わせについて

①現代卓球に必要な要素

②ラケット、ラバーの組み合わせ

③用具の影響

の3点について解説します。

現代卓球に必要な要素

現代卓球においてラケットに必要なものは攻撃力と考えられていますが、それに加えてしなりも重要な要素です。

しなりは打球感覚をしっかりと手に伝え、回転量を上げる役割を果たします。

どのような要素が現代卓球において必要なのか、説明していきます。

球持ち

球離れはボールがラケットと離れる時間の速さのことです。

球持ちがよいとは、球離れが遅いことを意味します。

球離れがはやいほど初速がはやくなりますが、初速は卓球において重要ではありません。

初速は質量の小さい卓球ボールでは、すぐに空気抵抗により減衰していきます。

回転

回転は自分の打ったボールがどれくらい回転しているかを表します。

回転は卓球において非常に重要な項目です。

回転によりボールは沈むのでオーバーミス、ネットミスを減らすことが出来、安定感と威力を上げることが出来ます。

加速

加速とはボールが相手のコートについてから球のスピードが速くなる現象のことです。

現代卓球で加速は一番大切な要素です。

加速は質の良い球を打てている証拠で、これこそが中国選手が世界をとり続けている理由です。

中国選手のボールは速く、回転量が多いそして、バウンドが低い特徴があります。ゆえに相手がとりにくい球になるのです。

ラケットラバーの組み合わせ

ラケットとラバーの組み合わせは大きく4種類あります。

軟らかいラケット&軟らかいラバー

一つ目は軟らかいラケットと軟らかいラバーの組み合わせです。

この組み合わせは安定感と回転に優れていますが、スピードが出しにくい特徴があります。

・初中級のカットマンにおすすめ

・様々な回転を駆使するプレイヤーやブロック主戦型におすすめ

硬いラケット&硬いラバー

硬いラケットと硬いラバーの組み合わせは、球離れが非常に速くなります。

スピードは出しやすいですが、球離れが早いため回転がかけにくく、回転量が少なく、加速も少ないという特徴があります。

・スマッシュのように叩くようなプレーを中心とする選手におすすめ

・回転量がすくないのでボールが沈みにくくミスがでやすい

・台の近くでぱちぱちとボールをはじく戦術に向いている

硬いラケット&軟らかいラバー

硬いラケットと軟らかいラバーの組み合わせは、ヨーロッパ選手によく見られます。

ヨーロッパの考え方にラケットでスピードをだし、ラバーで回転をかけるというものがありますが、それを代表する組み合わせです。

軟らかいラバーはどうしてもコシがないので、MAX回転量が低いというデメリットがありますが、インパクトに関わらず、常に一定量の回転をかけることがきます。

・食い込ませてかっ飛ばす感覚が好きな人におすすめ

・はやいスピードブロックに非常に適している

・ドライブをかけて台の近くで戦う戦術に向いている

・MAX回転量が低いので台から離れたところでは弱い

軟らかいラケット&硬いラバー

軟らかいラケットと硬いラバーの組み合わせは、プラボールに最も適していると言われています。

硬いラバーによりスイングの力を損失することなくボールに伝えられ、軟らかいラケットはしなりがあり回転をかけやすいため、回転量が多く、加速に優れています。

中国での考え方に、ラケットで回転をかけ、ラバーでスピードを出すという教えがありますが、それを代表する組み合わせです。

・中距離でドライブを多用する選手におすすめ

・硬いラバーは食い込みが少ないので、しっかりと回転をかける感覚を持っている選手でないと棒球になる

・軟らかいラケットでは初速が出しにくいので、初速をだすためにある程度強くインパクトをしないといけない

用具の影響

新しく始める選手や既に初めている選手も、正しい用具を選ぶことが非常に大切です。

用具の大切さ

5年間卓球を習っているにも関わらずバックハンドがうまく使えないプレイヤーに会った時の話をします。

その人はバックハンドに非常に柔らかいドイツ製のラバーを使用していました。

その人はコーチに、軟らかいラバーはコントロールが良くなると教わっていたようです。

実際、軟らかいラバーは自分のスイングの威力を伝える前にボールが離れてしまうのでコントロールが悪くなります。

また、力が伝わる前に飛んでしまうのでエネルギーをロスしています。

軟らかいラバーによりコントロールを失い、バックハンドの苦手意識が芽生え、バックハンドが上達せず負の連鎖に陥ってしまっていたようです。

中国の子供の用具

中国では粘着ラバーが500円程度で手に入る一番安いラバーで、多くの子供は自動的に両面硬い粘着ラバーからスタートすることになります。

硬いラバーは弾みは少ないですが、ボールの感覚を手にしっかりと伝えてくれます。

これにより子供たちはスイングのメカニズムや回転をかけるボールタッチを磨いていきます。

おすすめの用具

・上達を妨げるので、ヨーロッパ硬度で40度以下は選ばない

・OFF++やカーボンのみを特殊素材に採用しているラケットは使用しない

・コントロールが必要ならば、硬いラバーで厚みの薄いものを選ぶ

・フォアハンドは強くインパクト出来るので力を全て伝えてくれる硬いラバーを使用する(45-47度以上)

・プラボールの現代卓球において、最適な組み合わせは、硬いラバーに軟らかいラケット(OFF+以下)

まとめ

今回はラケットとラバーの組み合わせについて解説しました。

用具の奥深さについて知っていただけたと思います。

現代卓球において最適な組み合わせは硬いラバー(45-47度以上)に軟らかいラケット(OFF+以下)です。

私はインナー特殊素材のH301にテンキョク3とエボリューションMXPを組み合わせて使用しています。

私がおすすめする組み合わせはインナー特殊素材に両面エボリューションMXPです。

硬度も47.5度と扱いやすく、上達に合わせて厚みを上げれば用具変更なく同じ感覚のままプレーすることが出来るのでミスが減ります。

寿命も長くトップシートもしっかりしているので少々ぶつけても、欠けたりしません。

用具に迷っている方はぜひ参考にしてみて下さい。

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今回の内容が皆様の用具選びの助けになればうれしいです。

次回の投稿でお会いしましょう!よい一日を!

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