この記事では中国選手やヨーロッパ選手の中で使用されているのではないか、と言われている補助剤について
①補助剤とは
②使い方
③効果
④メリット・デメリット
の点について紹介します。
補助剤とは
卓球では過去にスピードグルーを使用してラバーの性能を上げて使用している時代もありました。
しかしスピードグルーは揮発性有機化合物を含み、人体への悪影響があるということから使用が禁止されました。
そこで登場したのが揮発性有機化合物を含まない(含んでもごく微量)の補助剤です。
現在日本で手に入る補助剤は海上明月やFalco ロングブースターなどで、海夫のWhaleシリーズなどは揮発性有機化合物を含んでいるためスピードグルーと同じ扱いです。
現在は補助剤の試合での使用は禁止行為ですのでルールに基づいて卓球をプレーするようにしましょう。
使い方
今回は実際に中国にて推奨されている使い方を紹介します。
①補助剤をラバースポンジ面に薄く全体に塗り広げる
②12~24時間吸収するのを待つ
③①同様に補助剤をラバーのスポンジ面全体に薄く塗り広げる
④24時間吸収するのを待つ
⑤ラバー接着剤を塗りラケットに接着する。
基本的に補助剤は2回塗ることで効果が得られますが、場合によっては3回塗ることもあります。3回塗った場合はもう1日置いてから接着を行ってください。
2回塗ると相当ラバーが反るためラケットに接着する際には端まできっちり接着剤を塗りよく乾燥してから接着を行ってください。
また已打底ラバーで膜がある場合は剥がしてから補助剤を塗ってください。
効果
今回はFalcoロングブースターを2回塗って使用しました。
粘着ラバーにはキョウヒョウ3オレンジスポンジと国キョウヒョウ3ブルースポンジを
テンションラバーにはテナジー05とファスタークg1を使用しました。
第一印象は相当弾むキョウヒョウという印象。已打底のキョウヒョウNEOとは比べものになりません。ラバー自体も少し柔らかくなりドライブ時はギュンと食い込んでテンションラバーのように飛ばすことが出来ます。塗る前の硬く癖のあるキョウヒョウの感覚は全くありません。コントロールもしやすくずっと使用していたいと思える使い心地でした。
ブルースポンジはオレンジスポンジよりももっと柔らかくなり、テンションラバーに近い食い込みを感じられます。弾み、回転、コントロール全て底上げされていました。
テナジー05は補助剤の効果をあまり感じられなかったラバーです。もともとテンションが強くかけられており、弾み回転性能が完成されています。それをさらに補助剤で膨張させると弾みすぎてコントロールが難しく、入った時の威力は相当なものでしたが、とても扱えるラバーではないという印象です。
補助剤を使用することで柔らかくなり、もともと粒は浮き出ていないラバーですが、テナジーのように粒が浮き出ていました。使用感もテナジーを使っているのかと錯覚させられるほど扱いやすく、威力回転、スピード共にテナジーのそれでした。
使うラバーにより効果に差はありましたが、中国ラバーでは間違いなく性能が向上し、テンションラバーでは性能が向上するラバーもあるという結果になりました。
メリット・デメリット
実際に使用して気づいたメリット・デメリットについて説明します。
メリットは基本的には弾み・回転性能の向上、つまりラバー性能の底上げです。
デメリットはこの性能の向上が長くは続かない、また性能劣化が著しいという点にあります。
実際に使用して1週間は性能の上がった夢のようなラバーを体験できましたが、1週間を過ぎると弾みが低下し、膨張していたラバーが弛み、柔らかくなり、食い込み過ぎてコントロール性も低下してきました。
通常使用では感じることのできないような低い性能まで短い期間で落ちてしまいます。
まとめ
今回は卓球界で話題になっている補助剤について使用方法や、実際に使用して感じたメリット・デメリットについて紹介しました。
補助剤はラバーの性能を著しく底上げしてくれますが、性能劣化も早く寿命1週間と短命なラバーに変化させます。
選手が実際に補助剤を使用しているかは分かりませんが、用具の提供を受けれる選手でないとできないような短いスパンでのラバー交換が必要になります。
販売されている製品でコツコツ練習し、ルールに基づいてプレーすることの大切さを再認識させてくれました。
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今回の内容が役に立てば幸いです。
次の投稿でお会いしましょう!よい一日を!
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