【粘着ラバー】 粘着力の秘密とは!?

卓球知識

皆さんこんにちは。今回は、中国ラバーに粘着力がある理由について

①粘着がある理由

②已打底の秘密

の2点について解説します。

粘着がある理由

中国製のラバーと言えば、硬いスポンジに粘着のあるトップシートの粘着ラバーのイメージがあるかと思います。

しかし、実際には中国ラバーの中には粘着力のない裏ソフトラバーも存在します。

ではなぜ世界のトップ選手は粘着力のある中国ラバーを使用しているのでしょうか。

これについて解説していきます。

粘着力のある中国ラバーと、粘着力のない中国ラバーの、打球のインパクトの力とその時のボールの威力(スピード+回転)を表したグラフを示します。

粘着力のある中国ラバーの方がインパクトの強さに関わらずスピードと回転が大きいということがグラフから分かります。

粘着力のない中国ラバーは、弱い力において、スピードと回転が非常に低くなります。

中国ラバーは硬いラバーであり、粘着力のないトップシートであれば、やや軟らかい木べらで打っているのと同じ状態になります。これではスリップするので回転がかからずスピードも出ません。

硬く回転のかけにくい中国ラバーで、回転とスピードを出すために、考えだされた結果、粘着力のあるトップシートが採用されたのです。

已打底の秘密

一般的に安価な粘着ラバーは未打底のものが多いです。

一方でやや価格が上がりますが、已打底と表記されているラバーも存在します。

已打底とは工場にて補助剤加工されたラバーになります。

補助剤の効果やメリット・デメリットについてはこちらをご覧ください。

中国のトップ選手は補助剤加工されたラバーを使用していると言われています。

補助剤加工をすることでスポンジが膨張し、トップシートにテンションをかけたり、スポンジを軟らかくする効果があり、弾み、弾性が上がります。

粘着力のある中国ラバーと、粘着力のない中国ラバー、および、補助剤加工をした粘着ラバーの打球のインパクトの力と、その時のボールの威力(スピード+回転)を表したグラフを示します。

補助剤加工されたラバーではボールは10%ほどスピード・回転が上がります。

特に弱い力において弾みが増した分スピード・回転が上がっているのが確認できます。

また補助剤加工をすることで硬く、ボールの感覚を掴みづらい中国ラバーを軟らかくし、感覚をよくするという効果もあります。

詳しい解説は英語になりまなりますがEmRatThichが解説していますので、是非足を運んでみてください

Chinese Rubber vs Japanese European Rubbers - PingSunday
What is the difference between Chinese rubber and European Tensor rubber? Why does pro tune the very hard sponge rubber? And why you need to identify fake Chine...

まとめ

今回は中国ラバーの粘着の秘密について、解説しました。

粘着なしの硬い中国ラバーでは、回転をかけることが出来ないというデメリットがあり、それを補う形で粘着が登場しました。

粘着ラバーにすることで回転性能・スピード性能共に上昇しましたが、それでは感覚を掴みにくい問題があり、それを解決する形で、已打底が誕生しました。

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今回の内容が役に立てば幸いです。

次回の投稿でお会いしましょう!良い一日を!

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