今回は卓球ラケットの交換時期や寿命について
①中国での考え方
②ヨーロッパの考え方
③寿命について
の3点について紹介します。
中国での考え方
Xu Xin選手は同じラケットを長く使用している選手の一人です。大会の動画などでラケットのアップを見ることが出来ますが、長年の使用でラケットが変色し、サイドに打痕があります。
Zhang Jike選手も同じく同じラケットを長く使用している選手です。グリップが変色している旧グリップのビスカリアを愛用し、数々の世界大会で優勝しています。
ラケットを長く使用すると、
①打球感が柔らかくなる
②振動が伝わりやすくなる
③弾みがやや落ちる
という変化が見られます。
打球感が柔らかくなると、打球時にボールを掴む時間が長くなり、回転をさらにかけることが出来ます。
また振動が伝わりやすくなると、打球時のボールの感覚が全て手に伝わり、結果としてコントロールが上がり、安定してボールを打つことが出来ます。
中国卓球においてはラケットで回転をかけ、ラバーで威力を出すという教えがあります。
感覚の良いラケットに、硬い粘着ラバーの組み合わせを使用し、自分のスイングで回転を作り、威力を出すというモデルです。
長く使いよく馴染み、新品よりも少し弾みの落ちたラケットは強打時も、コントロールが容易で威力があるのにミスをしにくいという結果を生みます。
ヨーロッパでの考え方
一方でヨーロッパ選手や日本選手の一部は、ラケットで威力を出し、ラバーで回転を生むというスタイルの卓球をしています。
このようなスタイルにおいてはラケットの弾みがボールの威力に関わってくるため、微調整をするという意味でも、頻繁にラケットを交換します。
弾みの良いラケットに柔らかいテンションラバーを使用し、自分のスイングでボールを強くはじきスピードをだし、性能の良いラバーで回転をかけるというモデルです。
寿命について
中国での考え方においてはラケットはあくまでも手の一部であり、それ自身に威力を求めないというものであるため、寿命はラケットがプレイスタイルに合わなくなった場合や、傷が増え使用できなくなった場合と言えるでしょう。
ヨーロッパでの考え方においてはラケットはスピードを出す道具であり、弾みが落ちるとその役割を果たせないことになります。ですので威力が落ちてきたと思った時が寿命ととらえることが出来ます。
まとめ
今回は卓球ラケットの交換時期や寿命について、考え方も交えて解説しました。
卓球ラケットを使い始めたら戦術に適していない、打球感が合わない、などの場合を除いて少なくとも6か月は継続使用することをお勧めします。
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今回の内容が役に立てば幸いです。
次回の投稿でお会いしましょう!よい一日を!
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