皆さんこんにちは!
今回は以前紹介したナックルボールの特徴の実践編、ナックルサーブの出し方、考え方について
①ナックルサーブとは
②摩擦を考える
の2点について紹介します。
ナックルサーブとは
ナックルサーブとは、回転をかけない、もしくはかかっていてもごく僅かなサーブのことを指します。
ある回転量を上回るとボールは流体の関係で回転の方向に曲がっていきますが、この曲がりが生じない程度の回転量、もしくは無回転の状態をナックルと覚えると分かりやすいと思います。
記事によってはナックルサーブは回転をかける必要がないので、初心者が一番出しやすいサーブと紹介されていることもありますが、しっかりと無回転で出すことは理論を知っていないと難しいサーブです。
摩擦を考える
様々な記事や動画で、ナックルサーブは下回転の構えで擦らずに弾くように打つと解説されていますが、打ち方よりもさらに大切なことは、ボールのスピードと台との摩擦を考えることです。
こちらの画像をご覧ください。
上の画像では自分でかけることの出来るボールの回転量の最大値を10としています。
卓球をしている上で常に考えないといけないことは、台との摩擦であり、例えば自分が完全に無回転のボールを出したとしても1バウンド目で回転がややかかり、2バウンド目でさらに回転がかかります。
多くの人が解説している手元で弾く=手元で無回転のサーブは、相手の手元に届くころにはある程度の上回転がかかっており、適度に返しやすいボールになっているという現象が起こります。
相手の手元で回転量が2あるサーブよりも、相手の手元で回転量が0になるナックルサーブが好ましいため、回転を調整すると、
こちらの画像のように出すことで綺麗に相手の手元で無回転になるボールを出すことが出来ます。
最初のサーブを下回転が2かかったボールをだし、1バウンド目で1.4回転が失われ、2バウンド目で0.6回転が失われます。こうすることで相手の手元で完全な無回転状態を作りだすことが出来ます。
この台との摩擦により下回転成分が打ち消される(上回転成分が増えていく)現象は、ボールのスピードが速いほど、またボールの軌道が高い(台に強くボールを当てる)ほど大きくなります。
このため早いナックルサーブを出す場合は、最初にかけておく下回転成分を多めにすることで相手の手元で綺麗な無回転になります。
また、バウンドが小さくスピードも小さいナックルサーブを出す場合には、最初にかけておく下回転成分は小さくする必要があります。
まとめ
今回はナックルサーブを出す方法や、その考え方について紹介しました。
多くの方が解説している、サーブのフォームや当て方よりも、しっかりと回転がなくなる原理やスピードと弧線との関係を把握しておくことで、自分のフォームで綺麗な無回転サーブを出すことが出来ます。
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今回の内容が役に立てば幸いです。
次回の投稿でお会いしましょう!良い一日を!
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