この記事では中国選手が使用してる不思議なラケットW968について
①W968って何?
②キョウヒョウ龍5,5Xとの違いは?
の2点について解説していきます。
W968って何?
W968とは選手供給用のキョウヒョウ龍5のことです。
製造しているメーカーは紅双喜で、中国のスター選手Ma Long選手が使用していると噂のラケットです。
板の構成はキョウヒョウ龍5と変わりませんが、製造されたラケットの中から選ばれた良個体が選手供給用としてW968の刻印を得ることが出来ます。
同じ板構成のラケットですが、グレードがあり、一般販売用がH L 5 -、省チーム用がHL5、国チーム用がW968と刻印により見分けることが可能です。
購入の際にここを見てみると良いかもしれません。
キョウヒョウ龍5,5Xとの違いは?
ではまず見た目のチェックから。
ラケットを上からとった写真を載せるのでこれがズバリどのグレードのラケットなのか見分けられますか?
どうですか、
分かりそうですか?
正解は記事の一番下に写真で載せておくので、後で確認してください。
分かった人もおられるかもしれませんが私は写真だけ見ても全く区別がつきません。
これからも分かる通り、見た目においてはグリップサイドの刻印を見る以外よほど目の肥えた方でないと見分けることはできません。
実際に手に取った時にはグリップの処理の丁寧さやラケット板のスムースさなどの違いを体感することが出来ます。
次に性能の違いについて、
W968も製造年度により板の厚さや上板が異なるのですが、今回は2019年に製造されたW968を使用しています。
弾み:弾みについてはキョウヒョウ龍5、5Xとほぼ変わらないかなという印象です。
球持ち:球持ちについては、キョウヒョウ龍5、5Xもインナー特殊素材なので、十分な球持ちはありますが、W968の方がボールを掴んで飛ばすことが出来ます。
手に伝わる感覚:中国選手がラケットに必要とする条件に、ボールの感覚を伝えてくれるかどうか、という項目がありますが、W968はグリップにしっかりと振動が伝わってきます。
軽打:軽打においては、木材のような軟らかい打球感で打つことが出来ます。
強打:強打においては木材の感覚を残しながら、回転がかけやすい上、特殊素材によりスピードが出せるので、使っていて心地が良いです。弧線はやや低めになるなと感じました。
スマッシュ:スマッシュにおいてはしっかりとしなって反発してくれるので、スピードのあるボールを出すことが出来ます。
サーブレシーブ:サーブレシーブはタッチプレイなので、軟らかい木材の打球感でコントロールが非常にやりやすく、感覚もよいので回転もかけやすいです。
特にサーブにおいて軽いタッチでも回転量の多いサーブを出すことが出来、驚きました。
先ほど紹介したラケットはこちらです。
W968日付が刻印されているので国チーム用ですね。
結果
今回は馬龍選手が実際に使用しているW968の仕様や使用感について紹介しました。
選手が使用するラケットは弾みが強いのかなど使用前は勝手に想像していましたが、実際、弾みは市販のものと差は感じられず、代わりに打球感が非常に良いというのには驚きました。
打球感がよいとミスが減り、安定感が増します。このラケットが中国選手の強さを支えているのかと実感しました。
今回の記事が役に立てばうれしいです。
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次の投稿でお会いしましょう!よい一日を!
コメント
今回のような選手用のラケットはどのようにして入手するのでしょうか。
卓球オタクさん
コメントありがとうございます。
私は中国に友人が多くいます。
その中の一人に本物の用具コレクターの方がおり、その人に譲ってもらっています。
日本でも一部販売されているセラーさんがあるとの情報を読者からいただきました。
参考になりましたらうれしいです。
よろしくお願いします。
こんにちわ。
w997というラケットはw968とどのような違いがあるかご存知でしょうか?
調べてみたもののあまり情報がないのと信憑性が低そうなものばかりで…
まるもれさん
コメントありがとうございます。
W997はW968を少し軟らかくしたような打球感のラケットです。
最近は使用選手がいない、また板構成が非常に似ていることからW968の前verと考えることも出来ます。
よろしくお願いします。
上板の素材が違うという情報があったりしたので気になってました。
このようなラケットを手に入れるにはやはり中国に交友関係を築くのが1番なんですかね?ルート開拓難しいです…
ありがとうございました!