今回は卓球における正しい呼吸法について
①正しい呼吸法
②打球時には吸う?吐く?
③口呼吸?鼻呼吸?
④中国コーチの教え
の4点について解説します。
呼吸は普段は自然と最適な方法で、無意識に行われていますが、極度の緊張などで、体が固まり、うまく呼吸が行われていない場合があります。
打球時に(うっ)と息を止めて打つ人も多いです。
しかし、これでは血液中の酸素の流れを止めてしまっています。
酸素が不足すると筋肉の持久力が落ち、回復も遅くなります。
筋肉は酸素が不足すると疲労しやすくなります。
これは乳酸の蓄積によるもので、乳酸は酸素が不足しているときに筋肉内で生成される物質です。
なので、瞬間的にでも呼吸は止めないようにして下さい。
息を吸いながら打球するのもやめましょう。
これは息を止めるよりもより効率が悪く、正しく息が吸えない上、胸から肩の可動域を狭めることに繋がります。
正しい呼吸法は
①バックスイングをとっている時や、動いているときに息を吸う
②打球の瞬間など大きな力が必要な時に息を吐く
の2つです。
先ほど打球時には息を吐くとよいと紹介しましたが、なぜでしょうか。
これについて解説します。
卓球以外のスポーツ、テニスや、バトミントンにおいては卓球よりも広いコートを動きます。
このようなスポーツにおいては筋肉がより多くの酸素を必要とします。
息を移動時や、テイクバック時に吸い込み、吐きながら打球を行います。
卓球においてはオフチャロフ選手が打球時に(うはー)と言いながら打球しているのをご存じの方も多いのではないでしょうか。
(うっ)と息を止めるのではなく(うはー)と吐いているのが確認できます。
オフチャロフ選手は普段激しいウエイトトレーニングを行っています。
力を入れる際に(うはー)と息を吐くという習慣が出来ているため、卓球のストローク時にもこの癖が出ているのです。
もちろん声をだす必要はありませんが、打球時に息をスムーズに吐くということを意識してください。。
口呼吸、鼻呼吸どちらをすればよいかわからない人もいるかと思います。
必ず息を吸う際には鼻で吸うようにしてください。
鼻で呼吸をすることで、肺を守ることが出来ます。
鼻には繊毛が並んだ通り道があり、フィルター効果や空気の温度、湿度を調整する機能があります。
反対に、息を吐く際には口で行ってください
鼻では素早く息を吐きだすことが出来ません。
オフチャロフ選手のように音を出す必要はありません。
口で吐くことを意識してください。
呼吸はエネルギーの源であるため、中国コーチは選手に、スムーズでリズム感のある呼吸をするように教えています。
自然に呼吸することを意識して、バックスイング時に息を吸う、打球時に息を吐く、常に止めることなく、連続的に行ってください。
これこそがトップ選手が強打時に(うー)と声をだし一気に息を出している理由なのです。
今回は卓球のみならず、運動時に取り入れる正しい呼吸法について紹介しました。
鼻で吸って、口で吐く、常に連続して行うことを意識してください。
吸い込んでいるときは体の可動域がわずかに小さくなっているため、必ず打球のような力を伴う大きな動きの際は、息を吐くようにしてください。
今回の内容が役に立てば幸いです。
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