今回は中国選手などトップ選手のサーブに横回転が多い理由について
①一般的な考え方
②中国での考え方
③ショートサーブに横回転が必要な理由
④横回転サーブの強さ
練習において、サーブは相手に打たれないように短く出すように言われることがあります。
しかし、回転量のある短いサーブの出し方を教わっていなかったり、回転をおろそかにしていませんか。
一般的にサーブを短く出す方法として、
①出来るだけ低いところでボールをとらえる
②1バウンド目をネットに近いところに落とす
の2つのコツがあります。
この方法では確かに短いサーブを出すことも可能ですが、回転量が少ないので、相手は簡単に返すことが出来ます。
中国においてショートサーブを練習する際には、
①最初に回転量の多いサービスを練習する
②①をマスターしてから長さをコントロールできるように練習する
という順番で学びます。
中国での良いショートサーブは以下のように考えられています。
①回転のバリエーションが豊富
回転のバリエーションが多いと相手を惑わすことが出来ます
②レシーブで攻撃をさせない
回転量の多いショートサーブは簡単に返すことが出来ないため、攻撃されにくい特徴があります。
③3球目攻撃がやりやすい
回転量の多いショートサーブは、その回転の強さから相手が短く返すことが出来ないため、長めの浮いたレシーブになり、3球目を攻撃しやすいメリットがあります。
中国選手が横回転成分を含まないショートサーブをつかうことはほぼありません。
ショートサーブに横回転が必要な理由は2つあります。
①横回転成分はボールを低く保ってくれる
下回転のみのショートサーブは2バウンド目に相手サイドで跳ね上がり、攻撃される危険があります。
しかし横回転を含むことで跳ね上がりの高さを低くすることが出来ます。
②横回転成分は伸びをおさえてくれる
上回転のショートサーブは2バウンド目に長く伸びて、短く出すことが難しいです。
しかし横回転成分を含ませることで横に逃げる力にかわり伸びを短くすることが出来ます。
横回転サーブの強さは2点あります。
①横回転の強いサーブは短く返すことが難しい
もし相手が横回転サーブを強く当ててしまった場合レシーブは必然的に長くなります。
②横回転サーブはレシーブ位置の予測が容易
レシーブが返ってくる位置を予測できればそのあとの攻撃で優位になります。
・順横回転の場合
順横回転サーブは図のように相手の返球は自分のバックハンド側に返ってきます。
順横の強い回転のサーブは、Ma Long選手のように回りこみのフォアハンドを得意とする選手に適しています。
・逆横回転の場合
逆横回転サーブは図のように台の真ん中付近にレシーブが返ってきます。
逆横の回転は、Zhang Jike選手のように台の真ん中でもバックハンドを使用して台上で攻撃を仕掛ける選手に適しています。
今回はサーブにおける横回転の重要性について紹介しました。
ショートサーブにおいては短く保つために横回転が必要で、また、通常のサーブにおいては返球位置を絞るために横回転が必要ということを理解して頂けたと思います。
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今回の内容が役に立てば幸いです。
次回の投稿でお会いしましょう!よい一日を!