この記事では粘着ラバーの王道、キョウヒョウとテンキョクの違いについて
①キョウヒョウとは
②テンキョクとは
③2つの違いは
の3点について解説していきます。
キョウヒョウにはキョウヒョウ2、キョウヒョウ3など種類がありますが、一般的にMa Long選手やZhang Jike選手に代表される中国トップ選手でシェークハンド使用者はキョウヒョウ3を使用しています。
国内使用者や販売数も多く粘着使用者であれば誰もが見たり使用したりしたことのあるラバーではないでしょうか。
キョウヒョウは中国選手に用具を提供しているDHS、紅双喜が製造しています。
粘着を帯びたやや硬めのトップシートに気泡のない硬めのスポンジを組み合わせたラバーです。
キョウヒョウのグレードや性能についてはこちらの記事で解説していますので参照していただくとより深い知識が得られるかなと思います。
テンキョクもキョウヒョウ同様、テンキョク2、テンキョク3と種類があります。
Xu Xin選手などペンホルダーの中国選手はテンキョク2を使用していることが多いです。
テンキョクはキョウヒョウほどの知名度はありませんが、国内でも販売されているところもあり、入手可能な粘着ラバーです。
テンキョクも同様に、中国選手に用具を提供しているDHS、紅双喜が製造しています。
粘着を帯びた硬いトップシートに気泡のない硬めのスポンジを組み合わせたラバーです。
今回は一般的に手に入りやすい市販のキョウヒョウ3、テンキョク3を同じW968に貼って比較しました。
キョウヒョウ、テンキョク2つの比較の詳しい解説の前に、いくつかのパラメータで比較してみましょう。
硬さ:テンキョク>キョウヒョウ
弾み:テンキョク>キョウヒョウ
弧線の高さ:キョウヒョウ>>テンキョク
粘着力:テンキョク=キョウヒョウ
平均回転量:キョウヒョウ>テンキョク
まずキョウヒョウ、テンキョクの2つを打って感じる差がトップシートの硬さです。
キョウヒョウはトップシートがテンキョクに比べるとごくわずかに柔らかく食い込んでボールを掴むので必然的に弧線が高くなります。
テンキョクはややトップシートが硬いので食い込みがわずかに小さく球離れも早くなり結果として軌道が直線的になります。
対ドライブ返球時の回転量ですが、キョウヒョウは食い込んでしっかり回転をかけることが出来るので、安定して一定量以上の回転をかけることが出来ます。
しかし相手の回転が相当量であった場合は、ラバーの柔らかさや弧線の高さが裏目に出て、オーバーミスを引き起こすこともあります。
一方のテンキョクですが、対ドライブ返球時においては、弧線が低く、回転のかかったスピード重視のドライブを返すことが出来ます。
スピードがある分台についてからの伸びはキョウヒョウには劣りますが、十分な威力があります。キョウヒョウと異なりトップシートが硬く弧線も低いので相手の回転を受けてもオーバーすることなく、威力を上げて返球することが出来ます。
ドライブのMAX回転量においては、トップシートが硬い分テンキョクの方が大きくなります。台から離れた場所でも一発逆転を狙うことが可能です。
キョウヒョウはラバーの性能により弧線を勝手に描いて飛んでいくので、万人が使用しやすいラバーです。
一方で、テンキョクは自分で弧線を作ることのできないプレイヤーが使用するとネットミスや、直線的に飛びボールが沈まないため飛距離が出てオーバーミスをすることもあります。
サーブ、レシーブのような繊細なタッチプレイにおいては大きな差は見られず、弾みの少なくよく切れる粘着ラバーの性能をキョウヒョウ、テンキョク共に発揮できます。
今回はキョウヒョウとテンキョク、2つのラバーの性能の違いについて、解説しました。
キョウヒョウ、テンキョクにはそれぞれ
①キョウヒョウは弧線が高い
②テンキョクは直線的
という特徴があり
①自分で弧線を作ることが出来る人はテンキョクを
②ラバーによって弧線を作るプレイヤーはキョウヒョウを
使用するのが良いかなと思います。
どちらも非常に優秀なラバーですのでどっちがダメでどっちが良いではなく、自身のスイングやプレイスタイルに合ったほうを選んでいただけると良いかなと思います。
この記事がラバー選びの参考になれば幸いです。
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次の投稿でお会いしましょう!よい一日を!
View Comments
自分は天極の方が回転をかけやすく感じたのですが、これは回転のかけ方によって違うのでしょうか?
Hatyupikaさん
コメントありがとうございます。
そうですね、擦りがメインの選手だとキョウヒョウ系、当てがメインの選手だと天極系が相性よい可能性が高いです。
よろしくお願いします。
ありがとうございます!!